- 2024.11.01
- WingEarth Wingneo®INFINITY
一筆技建株式会社
WingEarthを用いた3D測量技術の導入で、
業務の効率化と顧客満足度の向上に成功
一筆技建株式会社様は、2017年の設立以来、大阪府を拠点に土木測量サービスを提供し続けています。代表取締役の一筆卓也氏は、19歳から測量業界でのキャリアをスタートさせ、約10年の経験を積んだ後に独立しました。同社は主力である工事測量に加え、3D測量技術を積極的に導入することで、業務の効率化と高付加価値化を実現。小規模ながらも、大手企業が手を出しにくいニッチな需要にも応える柔軟性を武器に、顧客満足度の向上に努めています。
アイサンテクノロジーの製品導入により、さらなる業務革新を遂げつつある一筆技建株式会社。3D測量データの新しい活用方法を模索し、測量の可能性を広げることで、より多くの人々の生活に役立つサービスの提供を目指しています。「信頼される技術」と「新たなアプローチ」を両立させながら、社会インフラの発展に貢献し続ける同社の取り組みに、今後も大きな期待が寄せられています。
御社の事業内容や強みを教えてください。
当社の主力業務は、工事測量に付随する測量です。現場に行って、工事の進捗に合わせて測量を行い、土量計算などを行っています。最近では東京方面での仕事も増えてきて、関わる分野が広がってきました。そういった新しい仕事にも挑戦しながら、さまざまなものに目を向けて事業を展開しています。
当社の強みは、小規模ながらも3D測量技術を駆使して、大手企業に負けない品質のサービスを提供できることです。私たちは小規模な会社だからこそできることがあると考えており、大手企業が手を出しにくい小規模な現場での3D測量データ取得など、ニッチな需要にも積極的に応えています。お客様のニーズに柔軟に対応し、高品質なサービスを提供することが、他社との差別化にもつながっていくでしょう。また、社員の多様なスキルを活かし、適材適所で業務を遂行しつつ、新しい技術や手法にも積極的にチャレンジし、常に成長を続けています。
アイサンテクノロジーの製品との出会いはいつごろでしたか?
アイサンテクノロジーとのお付き合いは、私が以前勤めていた会社時代から続いています。前職では測量CADシステムのProWingを使用しており、独立して会社を立ち上げた際も、真っ先にアイサンテクノロジーに相談しました。会社設立時は、ちょうどWingneoからWingneo®INFINITYに切り替わるタイミングでした。その時にアイサンテクノロジーの営業の方と知り合い、新しいソフトウェアの紹介を受けながら徐々に製品を導入していき、現在では直接のお付き合いが5、6年ほど続いています。
アイサンテクノロジーの製品は、使いやすさと豊富な機能が魅力です。実際に使ってみると、予想以上に操作が簡単で、すぐに慣れることができました。機能面では3D測量データの処理や解析において、優れた性能を発揮しています。また、製品のアップデートも頻繁に行われ、常に最新の技術を活用できる点も大きなメリットだと感じています。さらに、技術サポートの質も高く、新しい機能の使い方や、困ったことがあった時の対応が迅速で丁寧です。これは中小企業にとっては非常に心強い存在といえるでしょう。今後も、アイサンテクノロジーさんとの良好な関係を維持しながら、新しい技術や製品を積極的に取り入れていきたいと考えています。
WingEarthを導入した理由と、経緯について聞かせてください。
導入のきっかけとなったのは、お客様への説明をより分かりやすくしたいという思いでした。2次元の図面だけでは、専門知識のないお客様に対して正確に情報を伝えるのが難しいことがありました。そこで、3D測量データを活用すれば、視覚的に分かりやすい資料を作成でき、お客様の理解を深められると考えたのです。また、競合他社との差別化も大きな目的でした。当時、小規模な測量会社で3D測量技術を導入しているところはほとんどありませんでした。この技術を武器に、他社にはない付加価値を提供できると確信したのです。
しかし、最初はWingEarthの導入を躊躇していました。知識が不足していたり、どこに需要があるのかはっきり分かっていなかったりと、いわば「やらず嫌い」の状態だったのです。しかし、アイサンテクノロジーから比較的安価な3Dスキャナーの提案を受け、これを機に導入を決意しました。実際に使ってみると、とても扱いやすく、すぐに業務に活用できました。お客様へ3Dデータを提供した時も、予想以上に反応が良かったです。特に、2次元の図面では説明が難しかった部分が、3Dデータを使うことで一目瞭然になり、お客様の理解が格段に深まりました。たとえば、工事現場の状況や、新しい構造物の配置などを3Dで表現することで、専門知識のない方でも直感的に理解できるようになったのです。アイサンテクノロジーのサポートもあり、導入時の不安はすっかり解消されました。今では、3D測量は当社の強みの一つとなっています。
WingEarthとWingneo®INFINITYの導入後、測量業務にはどのような変化がありましたか?
業務の効率が劇的に向上したと感じています。従来の測量方法では、経験豊富な社員が一点一点測定していく必要がありましたが、3Dスキャナーを使用することで、細部まで一度に測定できるようになったのです。これにより、測定漏れがほとんどなくなり、再測定の必要性も大幅に減少しました。また、現場作業の時間が大幅に短縮されました。以前は1日かかっていた測量作業が、半日以下で完了することも珍しくありません。この時間短縮により、1日で複数の現場を回れるようになり、業務効率が飛躍的に向上しました。さらに、若手社員の活躍の場が広がったことも大きな変化です。従来の測量では経験が重要でしたが、3Dスキャナーの操作は比較的簡単で、新人でも短期間で習得できるので、若手社員にも重要な業務を任せられるようになり、社員全体のスキルアップにもつながっています。さらに、データの精度と量も格段に向上しました。3D測量では、従来の方法では見逃しがちだった細かな地形の変化も捉えることができ、より正確で詳細なデータを提供できるようになりました。このことは、お客様からの信頼向上にも大きく寄与しています。
社内での働き方にも変化があればお聞かせください。
最も顕著な変化は、現場と内業のバランスが改善されたことです。以前は現場作業に多くの時間を割いていましたが、3D測量の導入により現場作業時間が短縮され、その分を内業に充てられるようになりました。これにより、社員間のコミュニケーションが活発になり、情報共有や技術の伝達がスムーズになったのです。また、内業時間の増加により、データ解析や図面作成のスキルも向上し、より質の高い成果物を提供できるようになりました。
さらに業務の幅も広がり、3D測量を活用することで、従来は参入できなかった案件にも対応できるようになったことも嬉しい変化です。たとえば、複雑な地形の測量や、大規模な構造物の3Dモデリングなど、高度な技術を要する業務も受注できるようになりました。また、社員の働き方にも良い影響がでています。業務効率の向上により、計画的な休暇取得が可能になり、ワークライフバランスの改善にも役立っています。
今後の展望と、弊社に期待することを教えてください。社内での働き方にも変化があればお聞かせください。
たとえば、フリーハンドでの描画機能の追加や、標高指定の際のより柔軟な設定オプションなど、細かな使い勝手の向上があれば、さらに業務効率が上がると考えています。また、今後はソリッドモデルの取り込み機能が追加されると聞いて、非常に期待しています。これにより、より詳細で実践的な現場シミュレーションが可能になるため、工事現場での重機の配置や動線の検討、狭小地での作業計画など、より具体的で分かりやすい提案ができるようになるでしょう。
当社としては、今後もアイサンテクノロジーの製品を活用しながら、測量業務の可能性を広げていきたいと考えています。特に、3D測量データの新しい活用方法を模索していきたいですね。3Dプリンターを使用した地形模型の製作や、VR技術を活用した空間体験の提供など、測量データをさまざまな形で可視化し、より多くの人々に測量の魅力や重要性を伝えていきたいと思います。
一筆技建株式会社
代表取締役
一筆 卓也 様
使用ソリューション
インタビューさせていただいた企業様
一筆技建株式会社
代表取締役
一筆 卓也 様
一筆技建株式会社
- 創業:
- 平成29年
- 本社:
- 大阪府岸和田市
- 資本金:
- 100万円
事業内容
● 工事測量業務
● 測量データ処理
● 設計業務