導入事例

2025.01.29
WingEarth ANIST

ケイ・エム調査設計株式会社
点群処理から図面編集までがANISTで完結 直感的な操作性と軽快な動作で測量業務の効率化に成功

建設コンサルタント事業を展開するケイ・エム調査設計株式会社様は、測量、設計、点検調査、地質調査を主軸に、国や地方自治体からの業務を手がける企業として確かな技術で信頼を築き、実績を積み重ねてこられました。特に測量分野においては、高精度な3次元計測技術を活用し、効率的かつ正確なデータ収集に力を注いでいらっしゃいます。
近年、建設コンサルタント業界では、深刻化する人材不足への対応とDX推進による業務効率化が急務となっており、同社も2011年からアイサンテクノロジーの測量CADシステム、2019年に3次元点群測量システムを導入し、業務プロセスの改革に取り組んでこられました。2024年8月には、点群処理からCAD編集までをワンストップで実現する新製品「ANIST」を導入。測量業務における新たな可能性を切り開くべく、さらなる技術革新に挑戦を続けていらっしゃいます。

御社の事業内容を教えてください。

当社は建設コンサルタントとして、測量、設計、点検調査、地質調査の4つを柱として事業を展開しています。私が所属している測量課では、測量業務や用地業務、設計に付随する測量用地業務を担当しており、私自身は測量課の管理を担当しています。業務の進行状況の管理や、測量業務で作成される図面、計算書などの精査・チェックが主な業務ですね。
現在の測量業務は、3次元データの活用が不可欠となっており、特に国土交通省の業務ではBIM/CIMへの対応が求められています。
このような状況の中で、いかに効率的に高精度なデータを収集し、活用していくかが重要な課題となっています。

御社の強みについてお聞かせください。

当社の特徴として、測量だけでなく点検調査の分野でも実績があることが挙げられます。私自身、測量業務に携わる前は点検調査課に所属していましたが、橋梁点検や鉄道施設の検査など、インフラの安全性を確認する重要な業務を担当していました。このように、様々な業務経験を持つ技術者が測量業務に携わることで、構造物の特徴を理解した上での測量が可能となっています。
また、長年の実績を通じて、測量業務における正確性と効率性の両立に取り組んできました。近年では3次元点群測量システムを積極的に活用し、業務の効率化を進めています。特に追加の測量要望があった際も、既存の点群データを活用することで迅速に対応できる体制を整えており、このような機動力も当社の特徴といえるでしょう。

アイサンテクノロジーの製品をいつから利用していますか?

当社がアイサンテクノロジーの製品を導入したのは2011年のことです。
当時は業界内で測量ソフトの標準化が進められており、多くの企業がアイサンテクノロジーの製品を採用していました。
そんな中、他社とのデータ連携を考えると、当社も同じソフトウェアを使用している方が効率的です。システムを導入したあとはデータの受け渡しがスムーズになりましたね。
その後、3次元点群測量システムの導入を進め、WingEarthを導入したことによって、現場での測量作業時間が大幅に短縮され、より広範囲のデータ収集が可能になりました。当初は新しいソフトウェアへの移行に戸惑いもありましたが、若手社員を中心に操作方法の習得が進み、現在では測量課に欠かせないツールとして定着しています。特にCADの操作経験がある社員にとっては、直感的な操作性により、比較的短期間で使いこなせるようになりました。アイサンテクノロジーの製品は、継続的なアップデートにより機能が充実し、業界のニーズに応えてくれています。長年の取引を通じて、技術的なサポートも含め、信頼関係を築くことができています。

中村 康弘

ケイ・エム調査設計株式会社

技術部 次長

中村 康弘 様

ANISTの導入を決めた理由は何ですか?

ANISTの導入を決めたきっかけは、アイサンテクノロジーによるデモンストレーションで、実際に操作を見せていただいたのですが、動作の軽さとスムーズな操作性にとても魅力を感じました。
ANISTは点群データの描画を適切に間引くことで、安定した動作を実現しており、それまで使用していたWingEarthと比較して、広範囲の測量データを扱う際の動作がとても安定していたのです。また、1つのソフトウェアで点群処理からCAD編集まで完結できる点も、大きな決め手となりました。
当社では働き方改革の一環として業務効率化を推進しており、新しい技術やシステムの導入に積極的に取り組んでいます。特に測量分野では業界内で技術者不足が深刻な課題となっており、限られた人員で効率的に業務を遂行する必要がありました。ANISTは、こうした課題に対する解決策としても活躍しています。DXを進めていくためには、誰もが使いやすいソフトウェアでなくてはなりません。導入から3ヶ月が経過し、操作に慣れてきた社員からは、作業効率が向上したという声が聞かれています。

ANISTを導入後、業務にはどのような変化がありましたか?

ANISTの導入により、特に作業効率の面で大きな改善が見られています。従来はWingEarthで点群データを処理し、別のソフトウェアで図面を作成していましたが、ANISTではワンストップで作業が完結するため、データの受け渡しや変換にかかる時間が削減されました。また、直感的な操作性により、作図作業がよりスムーズになったと感じています。具体的な改善点としては、フリースナップやトリミ
ング機能の使いやすさも挙げられます。点群の大きさや色なども作業者が見やすいように調整できるため、効率的な図面作成が可能になりました。細かい構造物や詳細な高さデータが必要な場合は従来のWingEarthも併用していますが、道路や地形などの一般的な測量業務ではANISTの機能だけで十分対応できています。1業務あたりの作業時間は確実に短縮されており、その分、より多くの業務に対応できるようになりました。アップデートで新機能が追加されれば、さらなる効率化が期待できるでしょう。

ANISTに期待する新機能は何ですか?

今後、ANISTにさらに期待する機能としては、オートコンタ機能が挙げられます。この機能が実装されれば、等高線の作成作業がより効率化されると期待しています。また、SXFファイルへの対応やDMコードを付与したデータの出力など、今後のバージョンアップで追加していただけたら嬉しいですね。

御社の今後の抱負をお聞かせください。

当社としては、今後もDXの推進と業務効率化に積極的に取り組んでいく方針です。特に、若手技術者の育成は重要な課題だと捉えているので、ANISTのような使いやすいソフトウェアは、技術の継承においても大きな役割を果たすと考えています。ベテラン技術者の経験やノウハウを、いかにシステムを通じて共有・活用していくか、これも今後の課題の一つでしょう。アイサンテクノロジーには、今後も現場のニーズに応える製品開発を通じて、お力添えいただきたいと思っています。

ケイ・エム調査設計株式会社

技術部

斎木 健太 様

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使用ソリューション

ケイ・エム調査設計株式会社

創業:
昭和42年
本社:
広島県広島市西区
資本金:
4000万円
事業内容

● 測量
● 設計
● 点検調査
● 地質調査

導入事例 Case studies

製品別
MMSWingEarthWingneo®INFINITYLasPortANIST

導入企業情報

ケイ・エム調査設計株式会社

創業
昭和42年
本社
広島県広島市西区
資本金
4000万円
事業内容

● 測量
● 設計
● 点検調査
● 地質調査